UPDATE. 2009-5/17

あなたの知らない乾電池の世界

アウターゾーンへようこそ。
ここは、みんな知ってるようで知らない「あなたの知らない乾電池の世界」への入り口です。

会社の中で
「○○くん、乾電池について詳しかったよね?
今夜、乾電池を買いに電気屋に行くんだけど、良かったら選ぶの付き合ってほしいな・・・」
と、会社のマドンナに声をかけられたい、そこのアナタ。

小学校で
「乾電池博士、今度のミニ四駆大会に使う電池ってどれにしたらいいの?」
と、クラスメイトにちやほやされたい、そこのボク。

このページを斜め読みするだけで乾電池のことがある程度わかるよ。

さあ、知らなくても生きていけるし、知っているとちょっと得するかも知れない乾電池のいろいろな話を、とくとお聞かせ致しましょう。
( もし間違ってても恨みっこなしだぜ。 )

乾電池一問一答

Q.どうして電気が取り出せるの?
A.電池内部で化学変化させて発電しているからです。
Q.どうやって保存するの?
A.高温多湿や直射日光を避け、+-の電極に金属や電池どうしが当たらないようにする。
Q.アルカリ乾電池とマンガン乾電池の使い分けは?
A.電池の消耗が多い場合はアルカリ、消耗が少ない時や、少しだけ使って休ませる時はマンガンって感じ。
Q.古い乾電池や、種類の違う乾電池を混ぜて使うとどうなるの?
A.液漏れが起こる可能性が高く、発熱や破裂も起こります。
Q.液漏れするとどうなるの?
A.液漏れすると、機器を腐食させたり、液が人体に有害だったりします。
Q.液漏れはどうなると起こる?
A.死んだ(弱った)電池は液漏れしやすくなります。
Q.乾電池を火の中に投入するとどうなる?
A.破裂します。
Q.自己放電ってどのくらい?
A.だいたい一年で1~5%くらい。
Q.一次電池、二次電池って何?
A.一次電池は使い捨て、二次電池は充電式。
Q.電池をふところに入れて温めると何がいいの?
A.ひと肌に温めると電池が活性化します。
Q.乾電池に書いてある水銀0ってなに?
A.「水銀は毒だから、使ってないよ」ってこと。
Q.水銀使ってる乾電池ってあるの?
A.1992年1月から水銀は使われていません。
Q.乾電池を飲み込んだ時は?
A.すぐに病院に行ってください。(お味はいかが?)
Q.乾電池に書いてあるLRってなに?
A.LRがつくとアルカリ電池。
Q.アルカリ乾電池用の充電器っていいの?
A.危ないし、充電するならちゃんとした充電式バッテリーのほうがはるかにいいです。(100倍くらい充電できるし)
Q.乾電池はリサイクルできるの?
A.リサイクルされてますよ。決められたゴミ収集日に出してください。
Q.電池をハンダ付けしてもいい?
A.破裂の危険があるからダメ。(普通考えたら分かるだろ!)
Q.0度以下の寒いところで使える電池はある
A.ニッカドバッテリーなら-20℃くらいいけます。
Q.電池の日って?
A.11月11日。十一が+-に見えるからこじつけ。(お祭りでもする?)
Q.どのアルカリ乾電池がいいの?
A.アルカリ乾電池比較を見てください。


乾電池うんちく

乾電池を冷蔵庫に入れて保存するのは正解?

皆さんの周りに、乾電池を冷蔵庫に入れて保管してる人いますか?
何で乾電池を冷蔵庫に入れるんでしょ。
食べ物みたいに腐るもんじゃないのに冷蔵庫に入れるなんて、ちょっと笑っちゃいますよね。

車のバッテリーなんかは冬場エンジンがかからなかったりするし、「電池を冷蔵庫に入れるなんて大丈夫なの?」って感じしますよね。
あれってどんな科学的根拠があるか知りたくないですか?
いや、興味なくても教えてあげますよ(笑)

実は「乾電池を冷蔵庫で保管」には、乾電池内部で起こる化学反応が関係してるんです。
電池は低い温度で科学反応しにくくなるという性質があるので、低温下で保管すると無駄な化学反応を抑えて自己放電を少なくすることができます。
だから乾電池を冷蔵庫で保管なんて荒技が世に広まったんですね~。

しかし!

これは大昔の乾電池の話で、今どきの乾電池はもともと自己放電が少ないんで、「冷蔵庫に入れてもほとんど意味がない」んです。

いや、むしろ「冷蔵庫から取り出した時に外気との温度差によって結露を起こして錆びる」恐れがあり、最悪の場合は「機器をショートさせて故障させる」という恐れもあります。
また、もしも「冷蔵庫の中で凍結していた場合は破裂する危険もある」ので、 使う時にタオルでこすったり温めたりする場合でもしないほうが身のためです。

もしも身近な人で今どき乾電池を冷蔵庫に入れてる人がいたら、上記の説明をしてあげましょう。(失笑可)

乾電池は温めると復活する?!

さて、上の記事で書いたことの反対ですが、乾電池を温めるとどーなるんでしょう。
これは意外と知ってる人も多いかも知れませんが、乾電池は温めると活性化するんです。

乾電池は+と-をつないだ時に内部で化学反応をさせて電気を取り出しているのですが、この化学反応は人肌に温めると活性化して、電池本来の性能を引き出すことが出来るんです。

たとえば、電池が原因で機器が動作しなくなった時には交換する前に30秒ほど服などでこすって温めてみましょう。
回復する量は微々たるもんだけど、テレビのリモコン程度なら復活してしばらく使えることもあります。
この温め復活は特に冬場に効果テキメンです。

ミニ四駆少年に教えるここだけの話

ミニ四駆少年(青年・中年を含む)に、とってもタメになる良いことを教えてあげましょう。

ミニ四駆の大会の時、以外と乾電池が勝敗を分けたりします。
真面目に書くとそれだけでこのページを使いきってしまうので、ちょっとだけ小ネタを教えます。

電池の制限が無い時はオキシライド!
このくらいは常識かもしれませんが、電圧や大電流供給はパナソニックのオキシライドが圧倒的に強い。
持久戦レースにはエボルタ!
持久戦にはパナソニックのエボルタが最強でしょう。
他の電池が弱り始めた後半からの勝負で圧倒的な強さを発揮するよ。
友達と遊ぶ時はダイソーのGIGAMAX
ミニ四駆に使う乾電池代もバカにならないので、普段友達と遊ぶ時はダイソーに売ってるGIGAMAXを使おう。
安くても性能はメーカー製電池にも匹敵するよ。
レース前は電池を温めておく
上でも書いてるけど、レース直前まで温めておくと電池が活性化して電圧や供給電流がアップするよ。
電池制限がある時はニッカドバッテリー!
今や世間的には時代遅れなニッカド。でも実は相当なタフネスバッテリーで、低温下や過放電、過充電にもある程度強いんです。
短距離レースなら直前までセリアなどで売ってる安物のトリクル充電の充電器で充電をして、電池を少しだけ過充電にさせつつ温めておこう。
何でもアリならリチウムイオン載せちゃえ!
電池の制限が無い時は、携帯電話なんかに入ってるリチウムイオンバッテリーを載せてしまおう。
軽いし、もともと電圧高いからパワーすごいよ。
ただ、リチウムイオンバッテリーは発熱させると危険だから、電池を冷却するダクト(通気口)などを作って発熱させないようにを気を付けてね。

以上、後半はやってはいけないことばかりだけどタメになったかな?



※注・ここから先↓は真面目な話です。

乾電池の発明者は日本人だった!

乾電池の発明者、屋井先蔵
皆さん、乾電池の発明者は、実は屋井先蔵(やいさきぞう)という人物だということをご存じでしょうか?
1800年に「ボルタ電池」と呼ばれる現在の電池の祖となったものをイタリアのアレッサンドロ・ボルタが発明するも、ボルタ電池は取扱いが非常に危険であったがためにあまり実用的ではありませんでした。
ちなみに、電圧の単位である「ボルト」はアレッサンドロ・ボルタにちなんで呼ばれるようになったそうです。
このボルタ電池を改良して実用レベルに近づけたのが「ルクランシェ電池」と呼ばれるもので、これがマンガン電池の原型となったものです。
ルクランシェ電池はボルタ電池に比べて危険ではなくなったものの、非常に使いにくく、このルクランシェ電池を改良して現在のように手軽に使えるようになったものが屋井先蔵が発明した「乾電池」なのです。
乾電池が生まれたきっかけ
屋井先蔵はもともとは新潟県の長岡に下級武士の子として生まれ、13歳の時に9日間歩いて東京に上京し、時計店の丁稚(でっち)となり、 修理工として年季奉公をした後に東京物理学校(現・東京理科大学)へ通う。
東京物理学校在学中に、職工学校(現・東工大)に受験したが失敗。 そして猛勉強をして翌年にも受験するも、5分遅刻した為に会場に入室させてもらえず失敗し、年齢的に最後の受験だったために大きなショックを受ける。
しかし、この遅刻をきっかけに電池で正確に動く「連続電気時計」に使用するため、「乾電池」を発明することを決意する。
(この当時はどの時計が正確なのかよくわからなかったらしい)
先に取得されてしまった特許
屋井先蔵は不屈の精神で数々の苦難を乗り越え、1887年に世界初の乾電池を発明した。 だが当時の特許は取得に膨大な金がかかったため、当時貧しかった屋井先蔵は特許を取得できなかった。
そして屋井先蔵の乾電池は、1887年にドイツのカール・ガスナーが、1888年にデンマークのヘレンセンが先に特許を取得してしまう。
更なる不幸、逆輸入された「屋井式乾電池」
屋井先蔵が発明した「屋井式乾電池」は、発明された当初は日本で乾電池を使用する機器が無いために世間にはほとんど受け入れらず、1892年にシカゴで開催された万国博覧会の時に乾電池に目を付けたアメリカの企業に模倣され、2年後にドライバッテリーとして日本に逆輸入されてしまう。
浮かばれない屋井先蔵
屋井先蔵は「連続電気時計」の発明に成功して1891年(23歳の時)に特許を取得。 そして1992年にようやく乾電池の特許を取得できたが、日本を含めて世界で屋井先蔵の名はほとんど知られていない。
これから皆さんが乾電池を使う時は、「屋井先蔵」という日本人が発明したことを思い出してみてはいかがでしょうか。

自作アンプへの道

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とりあえず社長
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30歳くらい
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アンプの自作
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